【歩きたばこ、たばこポイ捨てに対する罰則条例の制定を求める陳情の要請が大田区議会平成15年第1回定例会にて採択・可決されるまでの経緯と実績】

 

・ペットボトルの灰皿用器の設置など町の美化活動

千葉県のJR船橋駅構内で1994年(平成6年)、当時3歳の幼児の目に歩きたばこの火が当たり大けがをした事件をきっかけに、社会的な関心が高まりました。

歩きたばこを考える市民団体も多数設立される一方、タバコメーカーもマナー向上を訴えるキャンペーンに力を入れましたが、事故は一向に減らないという状態でした。

羽田ボランティア推進の会では、その話を知り羽田の町を見てみると、同じように歩きタバコとポイ捨てが目立ち美化を損ねている状況でした。

歩きタバコ、ポイ捨て禁止への取組みを開始しました。

まずは、自治体への取り組み要請をしようとしましたが、数度足を運んでも話も聞いてくれませんでした。

自ら決断し実行することになりました。

最初は、あまりにも吸殻のゴミが多いため、吸い殻入れ用にペットボトルを加工し、駅や街角の電柱に設置することを考えました。東京電力へもペットボトルを掛けることを連絡しました。

2002年(平成14年)1月20日、羽田糀谷蒲田(東口・西口)、平和島、大森地域に約400本のペットボトル吸殻入れを設置しました。

ペットボトル吸殻入れとは?

       使用済ペットポトルを切り、利用し、ラベルを貼り吸殻入れに加工した物

毎週水曜日(PM7:00~9:00)、日曜(AM7:30~PM1:00)、吸殻回収及び吸殻入れの交換作業を続けました。

多くの子どもたちもボランティアで手伝ってくれました。

町は、見違えるほど綺麗になりました。 

 

・歩きたばこ。たばこポイ捨てに対する罰則条例の制定」を求める陳情

しかし、公道での歩きたばこは大変危険であり、吸殻もなくなりません。

そこで、2002年(平成14年)7月19日 「歩きたばこ。たばこポイ捨てに対する罰則条例の制定」を求める陳情書を大田区議会に提出しました。

翌年2003年(平成15年)3月12日 大田区議会第1回定例会において、この陳情書は採択されました。

これに伴い「ペットボトル吸殻入れ」設置、回収活動を終了しました。

2004年(平成16年)4月11日区報にて告知され、その後、2004(平成16年)年10月には、蒲田西口・東口ロータリー、大森駅駐輪場一帯など路上喫煙禁止地区が指定されました。 

 

・ポイ捨て禁止看板の設置

しかし、当該喫煙禁止地区には看板も設置されず、相変わらず喫煙者が多いため看板設置を大田区に要請しましたが、予算がないため設置できないとのことでした。(2004年(平成16年)9月)

それでは大田区民の恥だ。という思いから、大田区になり替わり、羽田ボランティア推進の会の負担で作成し設置しました。(蒲田駅周辺に3カ所、大森駅に1カ所、海老取側の防波堤1カ所(合計5カ所)に設置。2004年(平成16年)10月、11月。2005年(平成17年)2月、3月に看板修理作業。

2006年(平成18年)、大田区で看板設置の予算ができたので、看板を外してもらいたいという大田区区議会議員犬伏議員より要請があり、2006年(平成18年)5月21日より順次、「大田区になりかわり・・・ポイ捨て禁止」ボードをすべて取り外しました。その後、大田区は蒲田駅東と西のロータリーに看板を設置しました。 

 

・喫煙場所の設置

2006年(平成18年)9月、タバコ組合による陳情の結果、区の予算で喫煙場所が設置されました。

その後、2007(平成19年)年5月には、羽田ボランティア推進の会より、他の地区にもたばこ喫煙所の新設を求める陳情を提出しました。(2009年(平成21年)7月現在、継続審議中)

地道な取組の結果、条例も制定され、吸殻の落ちていない町になりました。

今後も、皆様のご協力の基に、町の美化を呼びかけながら活動してまいります。

 



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